舘先生の展覧会情報にあわせて、先生のご担当されているろう染の授業をご紹介いたします。
この授業では、前期、後期の2回のスクーリングです。
1回目では、ろうけつ染の方法や様々な技法や特徴を理解し、ひたすらテストピースを作ります。
2回目では、テストピースをもとに作品を制作します。
今回は1回目のテストピース作りについてのレポートです。
様々な形の版を電熱器で溶かしたろうに浸し、布にろうを置きます。
その後刷毛を使い染色、、また違う形の型でろうを置き、染める作業を繰り返します。
この版もご自身で作っていただきます。角材やベニヤ板など、熱と水に強い素材で作ります。
単純な形でも、ろうの防染力の違いにより、染料の染み込む度合いが代わり、美しいテクスチャーを生み出します。
また、様々な色の重なりにより、布に色彩の奥行きが表出します。
たくさんの実験と試行錯誤を経て、完成したテストピースを6点、合評作品として展示し、先生の評価を扇ぎます。
また次の機会に2回目のスクーリングの様子もレポートいたします!
(染織研究室)